書きたいものとか 伊達があの男に捧げたものは、竜の爪と心の一部だ。
全部くれてやる訳にゃいかなかったからな。そう呟いて微笑った彼の顔を、徳川はよく覚えている。
「あっちに行ったら嫌ってくらい遊んでやるんだ、暫くはこれで我慢させるさ」
まるで睦言を口にするような穏やかさで、彼は自らの手で送った男を語る。男があちらで待っていることを疑いもしないその眼差しがそのときやけに羨ましくて、つい本音が転がり出した。
「あいにくワシは、あちらでも三成には遊んで貰えそうにはないな」
冗談めかしたつもりの声は思いのほか暗い響きを帯びていて、発した本人がむしろ驚いた。隻眼を瞬かせた伊達は、おもむろに手にした杯を干すとひとつ肩を竦めた。
「そりゃあアンタ、人徳の違いってヤツだろ」
真面目くさった顔と憐れむような声で言うので、思わず徳川は笑ってしまった。
いきなりなんぞという感じですみません。年末あたりからずっとこんな感じのうすぐらーい話が書きたくてもだもだしている三浦です、こんばんは。さなだて前提で、関が原十年後くらいの家康と伊達の話。真田も三成も関が原にて討死済み。薄暗すぎて考えてるとどんどんテンション下がってくるので、逆に萌えが充実してるときしか書けないんですが、今なら映画情報で燃料も定期的に投下されそうだしなんとかいけそうな気がする。
とはいえまずは延び延びになってる現パロをですね、いい加減2月には出したいのでそっちをちくちくやってます。亀の歩みです。現パロほんと難しい…。
目の前にやらなければいけない原稿がはっきりあると、違うネタいじりたくなるのは多分現実逃避の一種なんだと思います。今は↑の家+伊達と、さなだてバディもの@戦国と、あと反対にチームものぽいパラレルとか妄想してにやにやしてます。最後のは、こないだ「これを見てない奴はモグリ(意訳)」と言われて現在順次レンタル視聴中のカウボーイ・ビバップの影響です。単純すぎる…。いやでもチームもの好きなんですよー、特攻野郎Aチーム(古い)とか、ミッションインポッシブルとか、オーシャンズ11とか。よく考えたら、これまでさなだてにがっつりフォーカスしたものばっか書いてて、あまり他のキャラちゃんと書いたことないんで、こうちょっとオールキャラぽいのも一度は挑戦してみたい。キャスティング例…リーダー:伊達、リーダー補佐:小十郎、肉弾戦担当:真田、アナリスト:元就様、諜報担当:佐助・かすが、メカニック:アニキ、スポンサー:お館さま、依頼人:謙信さま。関が原突っ込むの難しいな…あと市とか長政様も入れたい。敵組織には松永先生必須で。こういうの設定考えてるときが一番楽しいってよく分かってます。
あ、ご案内が大変遅くなりましたが冬コミの新刊は快適本屋さんでの販売始まってます。2月のイベントにも持って行きます。「椿輪廻」が外だけ残っちゃってるので本体を極小部数もっかい刷るか悩み中…。悩み中といや、2月から後のイベント参加も悩みどころです。去年の5月から12月まで、5、6、8、9、11、12と6/8の割合でイベント参加してそれなりに本も出したのでちょっと充電期間を置きたい。そうでなくても3月4月は仕事が最高にテンパってる予定なので見送り決定ですが5月のSCCが悩ましい…6月の恐惶は映画の直後のイベントなのでなにがなんでも参加する予定です。
BASARA3もぼちぼちやってます、といってもやっと40%越えたくらい。クロカン赤の大谷さんと元就様の輝きっぷりが忘れられない。あと家康青ルートで、最終決戦直前に真田VS伊達→真田勝利という展開にむちゃくちゃ滾りました。凸同士の戦闘て討死にでも降伏でもありだと思うんだけどここはぜひ奥州降伏→伊達虜囚の流れでお願いしたい!手元に伊達を留めたまま徳川との最終決戦に臨む真田とか男前過ぎて想像しただけで萌え死ねそうでござる。